楽曲を耳で聞いて、メロディやコードを採譜することを「耳コピ」と言います。
耳コピは実行あるのみ、練習あるのみ、というもので、【習うより慣れろ】というのが核心であるため、とにかく反復してスキルを身に付けることが重要です。
ですが少しでも早くそのスキルを磨きたい方に、今回は耳コピのコツと失敗しない手順をお教えします。
- 下準備
- 1、楽器を用意する(耳コピに楽器は不可欠です)
- 2、ドレミファソラシドを奏でて歌う
- 3、コピーする楽曲のメロディーを歌う
- 4、ベース音、または重低音のする音から聞き、コピーする
- 5、ベース音とメロディを混ぜて、違和感がないか調べる
- 6、その他の楽器でより強く、より強調された音から聞き取っていく
下準備
まずは耳コピしたい楽曲を何度も聞き、鼻歌が歌える位に頭の中にインプットしておきましょう。
インプットしておくと、聞き取る際の効率が断然違います。
1、楽器を用意する(耳コピに楽器は不可欠です)
音程の取れる楽器を何でも良いので用意し、楽曲を聴きながら音程を測れる環境を作りましょう。
よほど音感に自信が出来るまでは、楽器は絶対必要です。
というか、自信があっても細かい部分を採るのに楽器は不可欠です。
2、ドレミファソラシドを奏でて歌う
楽器を使ってドレミファソラシドを奏で、歌います。
自分の耳に、自分の声のドレミファソラシドを記憶させるんです。
なぜこれをやるかというと、メロディを歌った時に自分の声とそのメロディをリンクしやすくさせるため。
歌いながら音程を採れるようにするのが目的です。
3、コピーする楽曲のメロディーを歌う
耳コピする際、まず第一に基本のメロディーから覚えていきましょう。
コピーしたい楽曲のメロディを歌って覚えます。
アカペラで歌えるぐらい、メロディを頭にインプットしておきます。
まだ採譜はしません。まずはメロディを覚えることに専念。
4、ベース音、または重低音のする音から聞き、コピーする
ここからが耳コピの本番です。
楽曲の中で音程が低く大きい音、つまりベース音はルート(コードの原音)を弾くことが多いです。
このベース音から採譜していきます。
ベース音を歌いつつ、コードネームを振っていきましょう。
ちなみに、コードネームとはなんぞや?と思った方は他のサイトや本などで勉強してください。
5、ベース音とメロディを混ぜて、違和感がないか調べる
ベース音は楽器で鳴らし、メロディは楽器で鳴らすか歌ってみましょう。
これで雰囲気に違和感がなければ、コードネームの原音はほぼ一致しているはずです。
細かい部分に修正が必要な場合もありますが、後からでもOK。
6、その他の楽器でより強く、より強調された音から聞き取っていく
ベースとメロディを採った後に、ギターやピアノなどのコードを押さえる楽器を聞き取っていきます。
ルート音は既に押さえているので、先にアルファベットだけは採譜されています。そこにメジャー、マイナー、7thなどのコードネームを割り振り進めていきます。
7thコードなどの派生コードは部分的に聞き取り、曲を流しつつ実際に楽器を鳴らして確認していくとスムーズです。
以上、この流れで耳コピを進めていけば大体の楽曲はコピーできるはずです!
基本は
・メロディを歌えるぐらい覚えること
・ベース音から採譜していくこと
・ウワモノの楽器は後から聞き取ること
この3つを守っていけば、あなたの耳コピスキルはすぐに上達するはずです!
余談ですが、2で紹介した声を出してドレミファソラシドを歌う事は、微妙なメロディやテンション等の確認をするとき、声自体の調律をする意味でも役立ちます。
プロの歌手もボイストレーニングでは楽器を鳴らしながら発声し、自分の声を調律します。わざわざ歌うのは馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、音感を養う上では非常に役に立ちます。
耳コピは慣れてくると自分自身の音感が研ぎ澄まされ、メロディを歌いながらベース音を感じられるようになります。
もっとレベルが上がると、このメロディにはこのルート音しかありえない、と感じられるようになり、記譜も楽になってきます(もちろん確認はしますが)。
あとはとにかく聞きこんで耳コピするのみです。回数を重ねればスキルも上がって簡単に耳コピできるようになります。
今回は耳コピが簡単に上達するコツをお届けしました。
今後も音楽関連のお役立ち情報を発信していきます!