経理財務の専門家Sasaki

経理・財務・会計業務の専門家によるBlogです。

「選択」と「集中」の理論を使えば誰でも成長できる

 

 

何か、事を始めようと思ったときにまずこの言葉を思い出してください。

「選択」と「集中」。

 

人間は誰しも、限られた時間の中で生きています。

その限られた時間の中で、あれもこれもやりたいことを全部しようとしてもそれを実現できるのはごくわずかの人たちです。

ごく僅かというのは、それだけの欲望を全部達成できる富や財、そして時間をを持っている人のこと。

大多数の人は、限られた時間と財力の中でアクションを起こさなければなりません。

 

本気で何かを成し遂げたいとき、それに費やす時間と労力を惜しんではいけません。

その為、有限の時間の中でその「何か」に費やす時間を「選択」し、時間と労力を「集中」させる必要があります。

そうでないと、結局目的を達成できず時間・労力・財力を意味なく消費するだけとなってしまいます。

経験という意味では一つの糧になりますが、それも質の問題です。

何かを成し遂げるには、「選択」と「集中」をすることが必須です。

 

ここまで言うとごく当たり前のことを言っているようですが、実は意外と出来ていない事が多いのです。

 

 

身近な例を挙げましょう。

今、私の勤めている会社の同僚の女の子が、一人暮らしをしたいと言っています。

その子は実家の近くでいいので、一人で暮らしたいと言っています。

家賃は7万円前後でなるべく広く、築年数は少なめ。

色々と希望が多く、ガスは都市ガスがいい、電化製品は最新機種を使いたい、時短ができて便利な家電は導入したい、などなど。

 

ここで問題となる事柄がたくさんあります。

問題、というより現実と反り合わない事実、と言っても良いでしょう。

まず一つ、実家の近くで一人暮らし、という部分に難点があります。

合理的・経済的な考えでいうと、実家の近くで一人暮らしをするメリットはありません。

余計に出費が増えるだけです。

家庭の事情もあるでしょうが、経済的な観点でいえば実家を出ないという「選択」をすることが賢明ではないでしょうか。

 

 

そして一人暮らしをする際の条件。

条件をよくすればするほど、経済的な負担は大きくなります。

そして彼女の収入との照らし合わせが重要です。

彼女の話を聞くと、現在実家では最新モデルの家電を常に揃えているという、家計的には大変恐ろしいほど出費をしている家庭事情のようです。

その環境の中で育った彼女は、洗濯機も乾燥機付きでないと満足しない、浴室は乾燥機付きでないと洗濯物が干せない、料理はしないけどレンジはオーブン機能も欲しい、掃除機はサイクロンでコードレスで吸引力が変わらないやつが良い、中古品は嫌だ…という感じで、欲が尽きません。

 

これらの希望を全て叶えるのに、どれだけの経済的負担が必要でしょうか?

大抵の家庭では家電を一つ買うのも大きな出費。

それを一気に揃えるつもりでいれば多額の出費が出ます。

自分より等級の低い役職に就く彼女の経済事情を考えると、とてもじゃないですが無理な話です。

仮に貯蓄があったとしても、そんなことで貯蓄などを使ってしまうのはいささか勿体ないです。

 

一番現実的なのは、入居時にはとりあえず出来合いの家電や中古品で済ませ、徐々に欲しい物を揃えていくやり方ではないでしょうか?

これも「選択」の一つです。

また、本当に必要なものだけを最初に揃えるという「集中」も関わります。

 

結論から言うと、一人暮らしをしたい、という目的を達成するために、限られた時間と財をどのように「選択」し、選んだものに「集中」して時間とお金を使うか、ということが必要です。

おそらく今の彼女の考えは、机上の空論ですべては実現しないでしょう。

 

 

 

「選択」と「集中」。

この基本を押さえないと、必ず失敗します。

何でもそうです。

達成や成功は「選択」と「集中」無しには生まれません。

逆に言い換えれば、正しく「選択」と「集中」を行えば、成功に近づけます。

自分自身の人間としての成長や、知識や経験の獲得、そして目的達成は、その為に必要な行動を「選択」し、時間や労力・財力を「集中」して費やすことが必要なのです。

 

どんな人でも、この「選択」と「集中」の行動を行えば、必ずレベルアップすることが出来ます。

何か目的を達成したい時、自分自身を高めていきたい時、必ず「選択」と「集中」を忘れずに実行していきましょう。