経理財務の専門家Sasaki

経理・財務・会計業務の専門家によるBlogです。

現場で体験した、「仕事ができない人」の特徴

 

このところ、自分が働いている会社の緩さと甘さに腹が立っています。

先日提出した業務内容の自己申告書には、管理職に対して

「自分も含め周りの人間の指導をもっと厳しくしてほしい」

と記載してしまいました。

 

平社員のペーペーが何言ってやがる、と一蹴されてしまいそうですね。

しかし過去に様々な業界で仕事をし、転職を繰り返して今の会社に至った自分にとってはこの緩さが良い反面、悪い面を生み出していることにいち早く気づきました。

その悪い面とは

「社員が社会人としてのスキルを十分に身に着けていない」

ということです。

 

報告・連絡・相談の仕方や仕事の進め方、業務遂行に関わる心構えというのは言ってしまえば「スキル」です。

知識や経験を積み、上司や先輩の指導を受けていけば個人差はあるものの自ずと身に付いてきます。

しかし、うちの会社にはどうもこの部分が不足している。

結局業務は出来る人に集中し、スキルの足りない人は足りないなりの仕事しかしないという状況が続いています。

これでは企業の成長は有りえませんね。


今回は、筆者自身が感じた仕事の出来ない人、スキルの足りない人に共通する特徴を記していきたいと思います。

この記事を見て、反面教師や今後の教育の参考になればと思います。

では、仕事が出来ない人の特徴を挙げていきましょう。

 

 

 

1、勝手に思い込むクセがある→関係者に報告連絡相談をしない

仕事が出来ない人には、物事をすべて自己流に解釈して他人に確認しない、という特徴があります。

一人で勝手に業務を遂行して成功する例は稀です。通常なら関係者との共同作業と連携が必要です。

その際、誰にも確認しないで勝手に思い込み、取り返しのつかないところまで進めてしまうと失敗の元。

常に自分の進行状況と作業内容を客観的に見て、自分の行っていることは正しい道筋に則って正しく行っているかをチェックすることが何事にも重要なポイントです。

仕事だけでなく、日々の生活にも同じことが言えますね。

 

2、話が長い→簡潔に物事を話せない

仕事が出来ない人は、とにかく話が長いです。

ある事柄を人に説明する時、始めから終わりまですべて説明してしまいます。

説明に必要ないことも詳細まで伝えてしまいます。

もしくは、主語がなく何を言っているかわからない説明となることもあります。

こうなってしまう原因は、説明する側が「何」を伝えたいのかがよくわかっていないからです。

つまり、頭の中で話の中身を整理出来ていないのです。

どんな事柄が発生し、それに基づき何が起こったのかを理解できていないのです。

対策としては、まず落ち着いて冷静に状況を確認すること。

起きている事象を客観的に見ると比較的落ち着けます。

短い時間でスパッと物事を言えるようになれば、受けた相手にも周りの人にも頭の回転が早いと思われます。

 

3、相手の立場になって考えない→気が利かない

仕事が出来ない人は、常に自分目線でしか物事を考えません。

相手の立場になって考える、ということが苦手、もしくはそもそも出来ない人です。

企業活動は、社内で言えば同僚や上司などの仲間、社外で言えば得意先や外注先など沢山の人達との関わりがあります。

どんなに自動化や機械化が進むビジネスシーンにあっても、人と人との関わりは絶対に無くなりません。

関係する相手の便宜を図ったり、相手の利益になるようなことを提供するのがビジネスの基本。

その基本を守っていくのに、相手の気持ちになって考えるのは基本中の基本です。

この基本中の基本が欠けていると仕事は出来ません。

日々の業務のちょっとしたことでも、

「この人ちょっと気が利かないよな・・・」とか

「この人周りで起こっていることに一切関わろうとしないな・・・」

と思われている人は、大抵仕事がお粗末です。

※性格上気が難しいとか気性が荒いという場合は別です

 

気が利くようになるのも仕事を進めていく上で重要なスキルなので、新入社員やまだ業界で経験の浅い人などはまず気が利くようになることを意識すると良いでしょう。

 

4、仕事をしている意味や目的がない、もしくは希薄

仕事ができない人は、自分の仕事に対してのモチベーションが非常に希薄です。

つまり、働く目的が希薄である、ということです。

 

皆さんは何のために労働をしていますか?

お金のため?

家族を養うため?

自分の自己実現のため?

この際理由は何でもいいです。

そういう筆者もお金と自己実現のためです。

何が言いたいかというと、働く意味や目的を持っていない人は、持っている人よりも弱いということ。

理由は何でもいいから、働いて得られるものに対して努力しようとする気持ちがある人のほうが成長し、成功するということです。

働くモチベーションがしっかり有り、それに対して努力や真剣さを出せる人は自ずと仕事をするスキルが身に付き、逆にモチベーションのない人はいつまで経っても成長しません。

結果、同期入社でも収入や地位に大きな差が生まれることになるのです。

 

なぜ働くのか?という質問に対して、明確な答えを出せない人はいませんか?

明確な目的を持つこと、これが仕事ができる人になることへの第一歩だと思います。